令和6年3月1日 第七十六回 後期卒業証書授与式 式辞 ※2月29日更新
弥生三月、時折春の息吹を感じる今日のよき日に、福岡県教育委員会をはじめ、多数の御来賓の皆様の御臨席を賜り、第七十六回後期卒業証書授与式を挙行できますことは、本校にとってこの上ない喜びであります。
只今、卒業証書を手にした皆さん卒業おめでとうございます。皆さんは、令和三年四月九日に単位制フレックス型のⅠ期生として、また、令和四年度前期・後期に本校に入学をしました。私
は、入学許可をした皆さんに対して、本日、卒業証書を一人一人に直接授与することができ、深く感激をしております。
思い起こせば、三年前、この校舎で同じ時間帯に全日制課程の生徒や先生方と生活を共にしながら、単位制フレックス型の教育活動が始まりました。全日制とは大きく異なる校風、教室や施設のすみわけ、共に活動する行事や部活動での様々な調整等、全日制が閉課程となるまでの二年間は、常に様々な課題が発生しました。しかし、皆さんは先輩や先生方と共に考え、知恵を絞り、話し合いながら最適解を出し、行動をし、解決をしてくれました。そして、全日制から最高な形で繋がれた襷をしっかりと受け継いでくれました。
ある生徒が、入学二年目にこのような文章を書いてくれました。
『北高に入学して、私は見違えるように明るく積極的になった。休まず、遅れず、きちんと登校することができるようになり、やってみたいと思ったことにも積極的に取り組めるようになった。幼いころに憧れた全日制の高校とは全く違っていて、入学当初は不安や後悔もあったが、今ではそれも徐々になくなっていった。「人はどんな形でも輝ける。」ほかとは違った学校生活を送っている自分だからこそ、その言葉に気づけたのだと思う。』という内容です。
単位制フレックス型である本校を選び入学をした皆さんには、「学ぶ責任」が求められ、「自己管理能力」と「主体的に学びに向かう力」が必要だと我々から教えを受け続けました。
皆さんは、敷かれたレールの上を一斉に、決められた枠の中で過ごす高校生活ではありませんでした。
中には自由の意味を履き違えってしまった人、楽な方に流された人もいたでしょう。「単位を落としたこと、安易に欠席をしたこと」の結果が後々自分に大きく降りかかり、後悔をした人もいるでしょう。うまくいったことや楽しかった思い出もあれば、悔しい思いをしたこと。悲しさや寂しさをぶつける人や場所が見つからずに我慢をしてきたこと。周りとの距離感や折り合う方法がわからずに悩んだこと等つらかったことも沢山あったと思います。それら全てひっくるめて、「あぁ、自分は北高でよかった」と思ってくれたら幸いです。
私は、卒業にあたり皆さんに聞いて欲しい曲があります。その歌詞の一部を紹介します。
『答えがある問いばかりを 教わってきたよ だけど明日からは
僕だけの正解をいざ 探しにゆくんだ また逢う日まで
次の空欄に当てはまる言葉を書き入れなさい ここでの最後の問い
「君のいない 明日からの日々を 僕は/私は きっと □□□□□□□□□□□□□□□□」
制限時間は あなたのこれからの人生 解答用紙は あなたのこれからの人生
答え合わせの 時に私はもういない だから、採点基準はあなたのこれからの人生
「よーい、はじめ」』
これは、ラッドウィンプスというバンドが二〇十八年に発表した「正解」という曲からの引用です。卒業式が間近に迫った二月十三日、皆さんに「十八の問い」の課題を出しました。それらは「正解」も「採点基準」もない十八個の問いでした。
皆さんは、明日から「正解のない問い」だらけの世界に飛び込もうとしています。すぐに正解が出せないものばかりかもしれません。難しすぎて、投げ出したくなるかもしれません。この歌詞の中に「制限時間は あなたのこれからの人生」「解答用紙はあなたのこれからの人生」「採点基準はあなたのこれからの人生」という部分があります。私は『正解は自分で切り開くもの。道は自分が選択をし続け、それを正解にするのは自分自身』と解釈をしています。課題の最後の問十八は、「あなたの答えを正解に変えられるのは誰か、答えなさい」でした。皆さんはどのような答えを出したでしょうか。
これからの人生、自分の思った通りにはいかず、「こんなはずじゃなかった」「どこかにもっと素敵な世界があるかもしれない」と思う時が来るかもしれません。もしうまくいかない時も逃げずに、しかし無理に正解を出そうとせず、正解がより大きく、美しいものとなるために、根を下へ下へと張って欲しいと思います。頑張ってもなかなか報われない時も、誰かのせいにしたり言い訳をしたりせず、前向きに生きる人になって欲しいと思います。これからも・いつまでも、大牟田北高等学校はみなさんを応援していきます。
結びに、保護者等の皆様、本日は、誠におめでとうございます。成年年齢に達したとはいえ、物事への感じ方や考え方が表に出てくる反面、その内面はまだまだ未熟で、不安定で揺れ動く時期であったかと思います。これまで、各御家庭でも色々と悩まれ、苦労されたかと存じます。我々の教育は十分ではなかったかもしれません。しかし、生徒達は様々な場面での指導やあの時の叱咤激励を、そして丁寧に生徒と向き合いお互いが納得するまで話し込みをしたこと等、これからの人生の中で、思い出し、そのときのことを理解してくれる日が必ずくると信じております。本校の教育活動に温かい御理解と御協力を賜り、誠にありがとうございました。今後、母校となります大牟田北高等学校に対しまして、変わらぬ御厚情を賜りますようお願い申し上げ式辞といたします。
令和6年3月1日
福岡県立大牟田北高等学校
校長 平川正洋
福岡県立大牟田北高等学校 校長 平川正洋
さて、本校は下記の通り、15名の生徒が県大会を通過し、福岡県代表として全国定時制通信制体育大会に出場することとなりました。先日の全国大会壮行会では、相川会長から激励のお言葉と、同窓会からのお祝いの支援金を頂き、ありがとうございました。
北高生15名は、福岡県の代表としての誇りと自信をもって、全国の舞台で、堂々と最高の試合をして欲しいと思っております。
尚、全国大会は、東京都内をはじめとする関東圏内で開催されます。別紙に開催日時や場所をお知らせいたしておりますので、周知の程をよろしくお願いいたします。
また、8月1日より大牟田市役所に全国大会懸垂幕を掲示しております。覧いただけたらと思います。
福岡県立大牟田北高等学校 校長 平川 正洋
令和5年度全国高等学校定時制通信制体育大会 出場生徒一覧
柔道 松永良介(90kg超級) 211組 広川中出身 【広川町】
8月6日(日)講道館(東京都文京区)
剣道 西島 柊 121組 宮原中出身 【大牟田市】
8月7日(月)日本武道館(東京都千代田区)
バドミントン 新谷 悠 122組 荒尾第四中出身 【荒尾市】
小柳通拓 131組 宅峰中出身 【大牟田市】
平田さくら 131組 高田中出身 【みやま市】
髙口結加 231組 宅峰中出身 【大牟田市】
8月16日(水)~18日(金)
小田原市総合文化体育館「小田原アリーナ」(神奈川県小田原市)
陸上競技 斎藤大志(1500m) 221組 柳城中出身 【柳川市】
椿原龍斗(1500m) 122組 甘木中出身 【大牟田市】
原口友佑(5000m) 231組 筑後中出身 【筑後市】
松井羅和(走高跳) 122組 宮原中出身 【大牟田市】
平木翔 (走高跳) 121組 歴木中出身 【大牟田市】
小柳通拓(4*400mR) 131組 宅峰中出身 【大牟田市】
加藤純奈(200m)(砲丸投)131組 柳城中出身 【柳川市】
平田さくら(走幅跳) 131組 高田中出身 【みやま市】
村上萌華(砲丸投) 131組 橘中 出身 【大牟田市】
8月11日(金)~13日(日)
駒沢オリンピック公園陸上競技場(東京都世田谷区)
この春の良き日に入学式を迎えられました新入生の皆さん、また、今日まで成長を愛おしく見守ってこられた保護者の皆様、ご入学まことにおめでとうございます。同窓生二万六千二百十三名を代表いたしましてお慶び申し上げます。
さて、皆さんは大正元年創立以来百十一年の歴史を持つ福岡県立大牟田北高等学校七十八回生として入学されました。母校は、三池郡立実家高等女学校として大牟田町大字稲荷、現在の日出町に開校し、昭和二十四年、甘木山の中腹に、全日制課程普通科、男女共学の福岡県立大牟田北高等学校と生まれ変わり、そして平成二十八年度からここ吉野の新校舎に移転し、令和三年四月から定時制課程の単位制〔フレックス型〕がスタートしました。この単位制〔フレックス型〕は、生徒一人ひとりが、それぞれのライフスタイルや進路目標に合わせて、自らの高校生活をデザイン出来る、新しい学びのシステムです。皆さんがこれからやりたい事や進みたい道を切り開いてくれるところです。他校にはない単位制〔フレックス型〕の利点を有効に活用して素晴らしい高校生活を送っていただきたいと思います。
先月のWBCの決勝戦の円陣で大谷選手が「憧れるのをやめましょう。やっばり憧れてしまっては越えられない。僕らは越えるために、トップになるために来たので、憧れを捨てて、勝つことだけを考えていきましょう」と仲間を鼓舞しました。また、第一回WBCに出場したイチローさんの言葉のなかにも「壁というのは、できる人にしかやってこない。越えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている」とあります。皆さんは、高校生活の中で様々な知識や能力を身につけ、成長していかれることでしょう。その過程で幾多の困難にぶつかり、失敗することもあるかと思います。その時には、お二人の言葉を思い浮かべてください。皆さんが失敗に立ち向かい、挑戦することで自分自身を成長させてくれると信じています。結びに、平川校長先生をはじめ諸先生方には、新入生の皆さんが立派に成長できますようご指導をお願い申し上げます。
また、本日入学された皆さんが、夢や目標に向かって高校生活を過ごされますことを祈念いたしまして祝辞といたします。
当日のライブネット配信はこちらです。https://www.cosmos-network.jp/
7/25大会当日に配信サイトにアクセスすると、トップ画面に、書道パフォーマンスのサムネイルが表示されます。
第14回書道パフォーマンス甲子園(全国高等学校書道パフォーマンス選手権大会)
予選 九州ブロック第2位 全国大会出場決定(2年連続全国大会出場)
全国大会 令和3年7月25日(日) 於 愛媛県四国中央市伊予三島運動公園体育館
●2020.4.16 の藤の花 花は多いけど 葉色がくすんで いるような・・・
●2021.4.10 の藤の花 葉色が綺麗です、しかもふさふ さで若々しい! しかし 花数が少ないのでは・・・
●フレックス型定時制 開課程式 並びに 第76回入学式 令和3年4月9日
未来の新しい高校の形が いよいよスタートです。これからの母校後輩の活躍に期待大です。
新課程への入学者数は67名です。少ないと思う方が多いと思います。しかし、学生の多様性に対応できる新制度学校の良
さが徐々に認知されて入学希望者が増えて後輩たちが輝く母校に生まれ変わるに違いありません。同窓会は、出来る限り
応援していきます。
●2021.3.1 第73回卒業式
●令和2年8月4日
記念碑の移設完了。同窓会藤影会の会費から負担させていただいて、実現できました。
旧校舎の甘木山のセミナーハウス前に、残っていた記念碑のレプリカです。先に移転して、見事に藤の花を咲かせている藤棚の下に移転させることができました。
●書道部 全国パフォーマンス大会の報告 (書道部講師 松尾理恵子先生よりご提供)
R2.11.25 フレックス制へ移行する説明会資料ができましたので、掲載します。
令和2年4月16日
藤棚の藤が 見事に繁り 花を付けました。
令和元年体育祭